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2023年 田隈の盆押し当日がやってきました。

今日は盆押しの本番当日です。

今回は4年ぶりの本番という事ですが、
大粒の雨が降る中、観客がどのぐらい来るか、盆押しの参加者はどのぐらい来てくれるか、4年前と比較して気にしていたのですが、祭り関係者の皆さんの顔を見ても
そのような焦りは一切なく、「俺たちの祭り」
を全力でやろう!と、より一層団結力が深まります。

私達は、朝から大忙しです。
盆押しに参加してくれる方に、振る舞うために
様々な用意をしたり、提灯、法被、地下足袋、
サラシ、など最終の確認が行われます。

雨も小雨になり、外の公園にはテキ屋の出店も着々と準備がされております。
いつもありがとうございます。

この日は、神社からすぐ近くの納骨堂でも同時に盆踊りが毎年行われておりますが、今年は雨で中止になり、残念ながら華やかな盆踊りを見る事が出来なかったのです。
地域の方々からも、非常に悔やまれる声が上がっていたので、改めて皆様に支援されている伝統行事と言う事がわかります。

夕方4時頃になると、沢山の盆押しの参加者も増え、スタッフ一同はサラシを巻いたり、地下足袋、法被の貸し出しと各役割をこなして行きます。

そうしていると、気付かぬ内に観客者の数も凄い人数になっており、出店の公園にも大人数が殺到しております。

その頃になると、「ワクワクした気持ちになっており」気合いがみなぎってきます。

夕方18時に、神社にて神主立会の元、総勢で
祈祷をしてもらいます。

今年は4年ぶりという事もあり、
大きな事故など無いように全員で祈願します。
儀式が終わると、納骨堂まで列を作り移動をします。

納骨堂に行くまでの道中、夜に入ろうとするときに灯る提灯が幻想的です。
勇敢な物達が大行列で、突き進んで行きます。
観客からは、拍手で声援をうけております。

納骨堂の写真は残念ながら、ございませんが祭りの青年部、参加者にて参列して黙祷をささげます。

納骨堂の会場にも、緊張するぐらいの凄い観客がおられます。

その中、宮崎将吾会長にて納骨されている
親族に対し、心がこもった挨拶をされており
その姿は会長に相応しい圧巻するお言葉でした。

私達にて、納骨堂の参列も終わり
いよいよ、私達のメイン「盆押し」が始まろうとしています。

神社の方に戻る中、既に野和太鼓による太鼓が凄い音色で轟いており、観客も数えきれないぐらい集まっており、テキ屋の出店の広場にも物凄い観客です。

その時点で、心の胸騒ぎが頂点に達しており
今、始まろうとしております。

東西、南北で分裂し円陣を組んで、その場で肩車、相手に勝利をする為の作戦を即座に一致団結で決めていきます。

全員が逞しい男らしい顔つきをしております。
太鼓の演出が終わると
東西vs南北で、1番最初は3段の肩車を組み
スタートの合図と共に、ぶつかり合いが行われます。

観客の応援も絶頂に達し、凄い歓声が聞こえてきます。

ここの部分で10分ぐらい押し合いが行われ、
次は、テキ屋の公園や神社の中で男達の凄い怒号にて押し合いが繰り広げられていきます。

ある程度、繰り広げられた所で
次は、私達が思いを込めて作り上げた「大盆綱」を、神社から丁重に観客の元に盆押しを押している者達で引っ張ってきます。

写真が無く申し訳ないです。

盆綱を引っ張る観客は、約100人ぐらいで
こちらの迫力も物凄いものでした。

無病息災、家族の思い、様々な人々が思い込めて綱引きが行われます。

※この盆綱の本当の由来は、地獄に落ちた死者の亡霊を地から引っ張り上げると言う言い伝えがあります。

盆綱も無事に終了し、
参加された観客からは至る所で大きな声で笑い事が聞こえてきます。
私は遠くで満足気に見ていたら、また男達の魂がこもった怒号が聞こえてきました。

子供達も負けていません。

小さい体にも関わらず、大人達の押し合いに自ら入り込む勇ましい勇気は本当に成長を感じさせられます。
もちろん、こう言う時は全ての大人達が危険が伴う事がないように配慮しております。

周りも、観客も見てわるのですが皆んなの顔が笑顔なのが見て分かるように観客の方々も楽しんでおります。

至る所で、観客が盆押しに参加して観客全体の祭りに変貌しております。
嬉しい事ですが、洋服を着たまま参加しているのでびしょびしょで大変な事になっております笑

約、2時間ぐらい祭りが繰り広げられますが
あっという間に祭りが終わりました。

終わった後は、道路に広げた茅を総勢で掃除をして今年もこの激動の3日が終わりました。

ふと、気づいてみると祭りが終わったにも関わらず色々な所で大きな声で笑い声あちらこちらで聞こえてきます。

みんな、笑顔で祭りの余韻が残っているようで
会場から全然帰ろうとしておりません笑

今年は4年ぶりでしたが、大成功にて幕を閉じました。

本当にこの度は素晴らしいお祭りだったと思います。

片付けも終わり集会所に戻る途中、
色んな方から「大変やったね!たのしかったよ!ありがとう!」と声を聞いた時は、
伝統行事をこれからも、大変だけども同じ志を持った者達で絶対に守って行こうと心に改めて、誓いました。

この度は、観客様の方々、野和太鼓の方々、
ご協賛を頂いた方々、本当にありがとうございました。

来年も、盆綱、盆押しの伝統を守っていきますのでご支援の方よろしくお願い致します。


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